不便を楽しむ旅。 その4
急いで帰ってきた私たち3人。
ご飯の時間です。
お庭のテーブルで、その日の宿泊者さんたちと一緒にいただくのが「うりずん家」流。
女性なら十分の量◎
普通の家庭の味です、ほっとしたーーー。
宿のお父さんも一緒にご飯を食べながら、お母さんがちょうどいいタイミングで
幻と言われる泡盛「泡波」を出してくれました!
うりずん家さんの晩ご飯には、その後のゆんたくへ自然に流れるよう
泡波を振る舞ってくれるんです。
ちなみに画像の泡並みは1番小さい瓶で、ワタシがお土産用に買ったもの。
売ってるところは秘密です(波照間に行けば絶対わかるので、探してみてください^^)。
島の醸造所でしか生産されない泡波。
(うりずん家さんに行くまでにあります。画像のハレーションがすごい・・・^^:)
基本的に、波照間内で行き渡ってはじめて島の外に流通するのだそう。
石垣でも品薄で、あっても結構なお値段がします(これホント)。
「石垣でも、そうやすやすと買って飲めない」と石垣在住のおじさんたちも申しているほど。
味は、とってもさっぱりしていて飲みやすいです◎
ちなみに、醸造所では販売しておりません。
あしからず。
はてさて。
さっきから出していた「ゆんたく」について、少し書きます。
ゆんたくは、うちなーぐち(沖縄の方言)で「おしゃべり」という意味。
民宿のゆんたくは、宿泊客同士のコミュニケーション、もしくは飲みですね。
民宿には様々な人が集まります。
不思議だったんですが、「類は友を呼ぶ」はここにも当てはまる奇跡が!
その日その時、自分と似たタイプの旅人があの場所に集まったんですよね。
初めてなのに自分と雰囲気が同じなので、話辛いってことがなかった。
でも、お互いに踏みこんでいい距離感も、なぜか分かる。
これもゆんたくの力なのかな。
さて、ゆんたくも民宿によってスタイルが違うんだって。
(ワタシも後で知りました)
大きく分けて次の3つ。
【1】宿主催でお酒が振る舞われる
【2】宿主催でお酒が振る舞われ、三線で歌う
【3】旅人同士が自発的に発生させる(宿はノータッチ)
1、2は宿主導なんだって。
ワタシも波照間での滞在はゆんたく目当てで、今回うりずん家さんを選んでました。
ではそれぞれの違いは?
1は宿の「おもてなし」なんだそう。
宿側が宿泊客に声をかけ、宿が中心になって飲み会が始まるスタイル。
参加は自由だから、気が向かなければ参加しなくてOK。
ワタシも何も言わず途中でお風呂に行って抜けたりもしたし、
その後何食わぬ顔でまた混ざってました 笑。
先に休んだ方もいました。
参加しないからって誰も何も言わないので、都会のように気を遣わなくていいんです。
コミュニケーションって、こうだよねーって思いました。
2はうりずん家さんの横の宿でやってました。
3は経験なし。。。多分ほかのお宿で行われてるのかも。
多分、何度もゆんたくを経験している人かもしれません。
今回、1人旅をしようと思ったのは「自分を見つめ直したい」という思いもありました。
だから、今抱えている悩みとかを話したら、同じような経験者がその場にいて、
うんうんって聞いてくれて、その人なりの返事もくれました。
自分のことを知らない第三者からの言葉って、自分にとって一番楽な時もありますよね。
色眼鏡もなく、ストレートな言葉で話せるのが、1番心に刺さるのかも。。。
旅人たちとのコミュニケーションが、ワタシの心のお薬になってくれたのは間違いないです。
そのとき、その場所で出会った色々な境遇の旅人たちと話は尽きず、
23時頃、宿のお母さん声でおひらきに。
ちょうどゆんたくの時に、みんなで約束したんです。
翌朝、日本最南端の碑がある場所へ朝日を見に行こうと。
それを楽しみに、その日は床につきました。。。。